求人票で「未経験者OK!」を掲げる会社は多いものの、本当に未経験から活躍できるの?と考える人も多いのではないでしょうか。
今回お話を聞いたのは、旅行会社からa-worksへ転職した井手さん。現在は、通販企業の広告運用をおこなうアカウントプランナーとして活躍しています。
参考:未経験転職からアカウントプランナーとして活躍する先輩インタビューもご覧ください。
学んだのは、コミュニケーションのあり方。 会社にいながらにして夢を叶えたい。
転職を考えるきっかけは、今後のキャリアに危機感を感じ始めたこと。未経験転職の体験談や現在の働き方について、詳しく聞いてみました。
転職のきっかけは将来のキャリアへの不安
ーー前職ではどんな仕事を?
旅行商品の企画から、現地ツアーやレストランの予約、飛行機など移動手段の手配、値付け、販売、電話やメールの問い合わせ対応も。旅行前、旅行中のお客さまから「現地で何したらいいですか」とか「オススメの食べものありますか」っていう電話がけっこうかかってくるんですよ。
ーー仕事の種類が多すぎませんか!めちゃくちゃ忙しそう…。
忙しかったけど、仕事はすごく楽しかったですね。世の中にはパッケージングされた旅行商品を売って終わりという旅行会社も多いんですが、前職の会社はわたしたちスタッフが実際に現地を視察していましたし、そこで得た情報をお客さまのタイプや要望に応じて提案していました。
浅い知識では満足度していただける内容を提案できないので、情報を常にアップデートするのが大変で。でも、情報収集スキルがものすごく鍛えられました。
ーー井手さんは前職でも高い評価を受けていたと聞きました。
実は前職でも※新人賞をいただきました。入社1年目は、ちゃんとした評価をいただけてるなってうれしかったんですけど…。
2年目を迎えたあたりからだんだん、仕事をこなせる人に仕事が集まりすぎてるのでは?と思い始めて。気づいたらわたしばっかりたくさんの仕事を抱えていて、仕事してない人たくさんいるやん…と感じるように。わたしがひとりで一生懸命働く意味あるのかな、がんばればがんばるほど損してない?て思うようになってきちゃったんですね。
※井手さんはa-worksでも新人賞を獲得しています。
ーーそれが転職を考えるきっかけだったんですか?
そうですね、きっかけのひとつです。あとは以前から、ものごとを深く考えることや、論理的な思考が苦手だという劣等感を抱いていて。これから先、キャリアを積んでいくうえでそのウィークポイントを放っておくのはよくないな、学ばないといけないなと思ったときに、今の環境を変えないとダメだと思ったのも理由です。
ーーなぜそんなに危機感を感じていたんでしょう。
わたし、仕事ができると思われたい願望がすごく強くて。でも、前職での高い評価を真に受けて、自分は仕事ができるって勘違いするのは嫌だと感じてしまったんですよ。
ーー自分が思う以上に評価されてしまっているという感じだったんですか。
そうです。仕事できるねって褒められるたびに「世の中にはわたしよりも仕事できる人はたくさんいるし」って思ってました。なので、このまま居続けても自分は成長できない気がする、と…。
転職しようと決めてからは、1年をかけて仕事を周囲に振っていって、自分が抜けても迷惑がかからないよう準備をしたうえで辞めたいと伝えました。
ーー用意周到ですね、さすがです(笑)
エージェント経由の応募は全滅。その後、a-worksを発見
ーー転職活動ではウェブ業界にしぼって探されたんですよね。なぜあえて未経験職に?
前職では自分がつくったツアーを店頭とウェブで販売していたんですけど、ウェブを管理しているチームから、どのツアーがどれくらい見られていてどれくらい受注につながっているという数字だけを知らされていたんですよ。でも、それを見たところでなにをどう改善すればいいのかという知識がないからなにもできなくて。そこから、ウェブでの集客と販売ってどんな仕組みになってるんだろう、って興味を持ったのがきっかけです。
ーー転職活動は順調でした?
まったくダメでした(笑)本格的に転職活動を始めたのがコロナ禍の真っ最中というのもあったんですけど。そもそもウェブ業界の知識というか、職種や仕事内容についてもまったくわからない状態で。制作会社から広告会社まで「ウェブに関連する企業」とかなり幅を広げたものの、経験者採用のみという会社も多く、エージェントから紹介された会社を全部受けたものの、内定にはつながりませんでした。
仕方がないから、ダメ元でウェブ会社の公式ホームページから応募してみようと。いろいろ調べるなかでa-worksをたまたま見つけて、公式ホームページやブログを見てみたらすごく面白いことを言っているし、なんだか自分に合いそうと感じて応募しました。
ーーa-worksの実際の印象はどうでしたか。
一次面接から社長が出てくることにまず驚きましたし、大勢のメンバーがかかわる選考フローも独特ですよね。面接や食事会を通じてたくさんのメンバーと話したのですが、審査されているというよりは、会社のこと全部見てってねという雰囲気で。社長を含めメンバーの誰もウラオモテがなくて、ウソがない会社なんだなと感じました。
ーーアカウントプランナーの仕事内容についてはどう思われましたか?
仕事内容もおもしろそうだと感じましたし、それ以上に、「無理な要望にはきちんとノーを言える、健全な関係性が築ける相手とお付き合いをする」という会社の方針がすごくいいなって思いました。
前の仕事はB2Cだったこともあり、お客さまからクレームがあったときはこちらに非がなくとも耐えるべきという考え方が一般的だったので。お客さまと対等な関係で仕事ができるということがすごく魅力的に映りました。
クライアントである通販企業の成果報酬型広告の導入から注文件数アップのためのアカウントプランニングまでを幅広く担当。代理店としてクライアント企業の課題に向き合って、成果報酬型広告を起点に最適な広告運用方針の策定・実行をお手伝いする仕事です。
<具体的な業務内容>
● 広告主やメディアとの関係作り
● 広告の活用法の提案
● 販売ページの企画・提案・改善
● 料金設定の見直し
ーー仕事が始まってからのギャップは?
選考でしっかり時間を取っていただいたので、仕事面も環境面も悪いギャップはまったくなかったです。
わたしはa-worksがリモートワークになってから入社したのですが、選考の段階でいろんな人と会っていたので安心感がありました。オンボーディングをはじめ、新入社員向け研修の仕組みがしっかりしていたのもよかったです。
ーー未経験からのスタートで、大変だったことはなんでしょうか。
知らない言葉が多すぎて、ひとつひとつを覚えることが大変でしたね。だから最初は、課題図書や上司に勧められた本をひたすら読んで知識を付けていきました。でも、実際は本を読んだだけで理解できることってほんの一部分なんですよね。実際の業務でその言葉を使う機会があって初めて、言葉と意味が頭のなかでつながる感じがします。
知識をインプットしたあとは、ASP※やクライアントとの質問や回答を繰り返して理解を深めていきました。初めて社外の人とやりとりしたときは、自分の問いかけに対してどんな返事が返ってくるのか想像できなくて、こわかったですね。
※ASP…アフィリエイトサービスプロバイダーの略。広告主とメディアをつなぐ役割を果たしている
ーー会話例や、トークスクリプトが用意されているわけではないんですね。
たぶん、それがあると学びの速度が遅くなる気がします。自分で考えるという作業がひとつなくなるし、人対人の仕事なので、イレギュラーなことはたくさんあるんですよね。
担当者によって仕事の進め方は違うし、定めている目標やこちらに求めていることも違う。だから、会話の型を覚えるよりも、相手の気持ちを汲み取れる力や、想像力が大事ですね。わたしの場合は、一つ一つの仕事に対応する中で「次はこういうことが起こりそう」「だから先にこれを調べておこう」といったことを想像し、先回りして準備することによって経験の少なさをカバーしていました。そうした考えを持って動けることができれば、未経験でも大丈夫だと思います。
ーー転職を考えるきっかけのひとつに「深く考えることが苦手」というウィークポイントを克服したいとの理由を挙げていましたが、その点についてはどうでしょうか。
それは一番最初にぶつかった壁ですね。「ひとつの事柄に対して表面だけを見たり考えたりするんじゃなくて、もっと深く考えることが大事」というのはわかっていたんですが、わかるとできるは全然違う。
a-worksは頻繁に1対1のミーティングをおこなう文化があるんですけど、上司とのミーティングでは、わたしの回答に「なぜそう考えるのか」「逆になぜこうは考えないのか」といった質問が何度も飛んでくるんです。それが、最初はすごくしんどかったしきつかったです。
「なぜ?」という問いに対して深堀りができないのは、先のことを考えていないからなんですよね。あとは、常に自分の答えに対して疑問を持つことが大切だとも教わりました。「わたしはこう思っています。終わり」じゃなくて、「なんでそういう考えに至ったんだろう」と考えるとか。トレーニングのおかげで、今は自然と「なんでなんで攻撃」を自分に対して仕向けられるようになってきました(笑)
ーー人とのかかわり方に変化はありましたか?
前職ではまずそういった問いをしてくる上司や同僚がいなかったので、問い続けるというコミュニケーションはa-worksで初めて体験しました。
また、自分の頭でしっかり考えたことを発言する文化があるので、コミュニケーションの違う面が鍛えられている感覚があります。例えば、進行している施策が上手くいっていないときはごまかさず事実を認め、解決するためにエネルギーを使いましょうと考える社風がありますし、そのうえでお互いの意見をきちんと言い合って、そのときどきに合った最適解を導き出していく。一方的なコミュニケーションから、双方的なコミュニケーションへと変わったのは、a-worksで得た力のひとつですね。
武器をたくさん手に入れて、クライアントによりよい提案を
ーー仕事で楽しさを感じるのはどんなときでしょうか。
最近は、実務を通じてレクチャーを受ける時間がすごく楽しいですね。本やセミナーで学んだマーケティングの情報と、実際の事例とを見比べたり。それを自分の案件に当てはめたらどうなるか、どうしたら実現できるか、そういったことを上司や同僚と話し合ったり考えたりする時間が楽しいですね。
ーー自分の知識が広がることがおもしろい?
そうだと思います。前の仕事を振り返ってみると、自分が実際に視察に行って感じた魅力をお客さまに伝えたときに、強い共感を得られて予約に結びつくのがうれしかったんですね。知識とか、自分の武器をたくさん増やして、それをちゃんと使えていると実感できる瞬間が好きなんだと思います。
企画や提案って知ってるものの組み合わせだし、武器が多いほど組み合わせが増えますし。今は、とにかく知らないことをどんどん覚えたいという欲求が強いですね。まだまだ武器として使える知識が足りていないと感じているので。
そうして得た武器ひとつひとつの使い方を覚えて、それぞれのクライアントに合った、意味のある提案をしていくこと。それをしっかり実践していきたいですね。
ーー転職を振り返ってどうですか。
今すごく楽しく働けているので、自分の選択は正しかったんだなって思っているところです。できなかったことができるようになったり、劣等感を感じている部分を克服できるよう努力できたり…無理なく自然に「がんばろう」と思える状況に自分の身を置けていると感じています。
また、同僚や上司など尊敬できる人が多い今の環境は自分にすごく合っていると思います。憧れというか、周囲のすごい人たちにちょっとでも近づけたらいいなという気持ちが、毎日の仕事へのやる気につながっています。
ーーありがとうござました!
最後に
現在a-worksで働いているメンバーのほとんどは中途採用ですが、まったく違う業界で働いていた人の比率はかなり高め。経験者を求める傾向が強いウェブ業界において、これはけっこうめずらしがれる採用方針のひとつです。
a-worksに興味を持った方はぜひ、公式サイトの採用ページものぞいてみてください。アカウントプランナーも絶賛募集中です!
最後までお読みいただきありがとうございます。ではまた!