高田です。とってもお久しぶりです!
色々と大変な情勢ではありますが、皆さまお元気でしょうか。僕は元気です。
アルバイトで入社したのが2014年6月なので、気づけば7年目のアラサーになりました。周りの人に恵まれて、すくすくと優しい子に育っています。最近はBMG(ビジネスマネジメントグループ。いわゆる管理部門です。)という部門でチームリーダーをしています。
今回“また”記事を書くことになりました。以前の「最高に熱かったエピソード ※家が燃えた話」にタイトルが近いな…と感じた方がいれば、正解です!ちょっとした事件があって、面白かったので無理やりブログに割り込みました。
ただ、僕も今やアラサー。本当はもっとはっちゃけた感じにしたかったのですが、空気を読んでa-worksブログっぽい真面目な内容にせざるを得ません。まずはじめに伏線として、僕の所属しているBMGがどんなことをしてきたのか、簡単に紹介させてください!
外向けの記事なので、かっこいいところにフォーカスして、4割ほど盛って書きます。
a-worksの管理部門のリーダーとして掲げたこと
BMGは、いわゆる管理部門です(2回目)。
ひとことにまとめると「お金のやり取り」や「契約」といった部分を担当するチーム。お客さまやパートナー企業さま、a-worksメンバーと、素敵な関係を継続的に作っていく役割です(詳しくはゆーさんの記事、高橋さんの記事を、ぜひ見てみてください!この記事よりよほど素晴らしいです。)。「えぇ会社にしていきたいね!」という会話を、チームの皆でしょっちゅうしています。
僕は2019年の8月にBMGのチームリーダーになりました。当時a-worksは「いろいろやっていこうや!」という時期。あたらしい取り組みやイレギュラー対応が連日のようにあって、それを専門性の高いメンバーの力技でどうにかしているように見えました。
なんとかなってはいましたが「メンバーに何かあったら会社機能が止まってしまう!」という危機感がつのって「変化に強い会社にする!」という方針を作成。
そして「変化に強い会社」への最初のステップとして「BMG業務一覧」を作りました。「月末月初を挟む2週間程度、メンバー1名が不在程度のリスク」に耐えられるチームにしよう、と書いてあります。
「会社の機能を止めない」チームのつくりかた
突然ですが、管理業務の標準化で、いちばん最初に作るべきは「業務一覧」と「年間スケジュール」じゃないかなと考えています。
最悪のケースとして、メンバーが出社できなくなってしまった場合「その人がやるはずだったお仕事」を調べる必要があり、そのためにこの2つが非常に役立つからからです。「いつ、何をやるべきだったか」さえわかれば、あとは助けてくれるパートナーさんなどもおられます。なんとかなる!
僕らのチームでも例に漏れず「業務一覧」と「年間スケジュール」を作成し、定例会議で見直しをすることにしました。
その次は、王道の「マニュアル化」です。仕事の標準化といえばマニュアル化をイメージする人も、とても多いですね。チームでも特にお金に関わる部分は、マニュアル化を積極的に進めてもらいました。
加えて「特にリスクの高い業務は、全て2人以上が対応可能な状態」にしておきたい!ということを考え、1人しかできない業務を中心に把握を進めました。もともと門外漢であったこともありなかなか苦戦しましたが…。
最後に「仕事のスタートが“自分で思い出すこと”」になっているものを洗い出してもらい、トリガーをうまく外部化することで対策を試みました。これは今でも完璧にはできていない気がしますが「その人が居なくなった時に、スタートすらせずに消えてしまう仕事」をいかに検知するかは重要です。
このように、皆で「止まらない会社」をイメージし続けていると、面白いことに会話の内容もそれっぽくなっていきます。小さな例ですが「効率アップのために関数を組む」としても、
- 後から見たとき、意図が理解できるのか
- 仕様が後から変わった時にメンテナンスができるのか
- 関数が止まった時、代替方法は確保されているか
- それらを踏まえても実装する価値があるか
全員がこの会話をします。一時的な効率につられて、複雑な仕様を暗黙化させなくなったことは個人的には大きなチームの財産です。仕組みをガンガン変えていくことにも皆慣れました。
こうした方針で進めてきて、2020年の春頃には「少しぐらい休んでも大丈夫!」という感覚は得ていました。本当はもっと紆余曲折があったのですが、ちょうど「かっこよさ4割増」ぐらいの盛り具合ということで許していただければ…(笑)
そして、この時はこの標準化の恩恵を真っ先に受けるのがまさか自分になるとは思っていませんでした。
ある日、医者からの一言で運命が変わった
時系列が逆転してしまうのですが、BMGのリーダーになってすぐの2019年10月に、健康診断がありました。
「まー、尿酸値以外は大丈夫でしょ!」と気楽に構えていたんですが、聴診をしているお医者さんがやたらと首を傾げています。なに…?
俺が聞きたいわ!と思いつつも別室に連れて行かれ、また聴診。
さらっとやばいことを言うなと。とはいえこの時は「よっしゃ過労ってことにして皆に心配してもらおう」とか考えていました。嘘です。普通に会社に戻って仕事しました。
そして後日、大きい病院で検査したところ「僧帽弁膜閉鎖不全症」という、心臓の弁が変形してしまう病気で、28歳では相当珍しいとのこと。とはいえこの段階では「自覚症状が無さそうなので様子見」という状況でした。
ちなみに社内に報告した時、三田さんに「今、高田さんの心臓殴ったらヤバいんすか?」と言われたのが印象的です。多分、人生で二度と耳にすることはないであろうセリフ。最近のブログであんなに良いこと言っていた人と同一とは思えない(笑)
満開の桜の木の下で、最高に胸がドキドキした話。
そんな診断から時がたって、心臓の病気のことも忘れかけていた2020年の春頃の話。a-worksではキャンプ部という、すごくリアルが充実してそうな部活があります。
2020年春頃、BMGの業務の標準化も落ち着いてきたタイミングで、僕もコロナ対策しつつキャンプ部に参加しました。めちゃくちゃ楽しかった。桜がものすごくきれいな場所にも行きました。かつて無いぐらいリアルが充実している…。
そんな中、玉石さんというめちゃくちゃ生意気な後輩が、
と、目の前の坂を指差していました。
「“壁”か“坂”か聞かれたらギリギリ“坂”かな…」ぐらいの、なかなかな坂だったのですが、僕はこういうしょうもないことが大好きなので、快諾しててっぺんまでダッシュ。こう見えて根性には自信があり、運動不足ながらも登りきったんですが体がおかしい。息ができない。
登りきってしまったから周りに誰もいない状態で、もう恥ずかしいやら苦しいやらでよくわからない状態で、車で救出してもらいました。
玉石さんが「脈やばいっすね、ドン◯ホーテの音楽みたいっすね!」みたいなことを言っていましたが、もうそれどころじゃないぐらいの苦しさ。家に帰ってからも全く収まらないので、そのまま病院へ。
はいやりました!調子に乗って坂を駆け上がりました!とはダサすぎて言えない。「あー、あの、なんか速めに走ったら急に…」としか言えず。とりあえず薬で落ち着けてその日はなんとかなりました。
ちなみに「今病院です!」とキャンプ部のチャットに連絡したら「高田さんイヤフォンの耳のやつ持ってきてください笑笑」という全然関係ない返事が玉石さんから返ってきて、改めてやばいヤツだなと思いました。仲はとても良いです。
そして翌日、大きい病院で検査したところ、
ということで、心臓手術をすることになってしまいました。人生最高にドキドキした春でした。病院には未だに坂のことは言っていません。
「会社の機能を止めない」チームの活躍
手術は夏でした。入院期間はまさかの「2週間」。
ちょうどBMGで「2週間、1人が不在」というシチュエーションの対策をしていましたが、本当にその状況になってしまいました。しかも自分!
まず不在期間中に発生しそうな業務を洗い出し、チームで割り振りました。これは事前に一覧を作っていたおかげで、すぐに対応完了。リスク対策の実践によって、更に強いチームになったと感じています。
さらに、入院期間中に決算総会があったので、動画参加に切り替えてもらいました。病院で決算総会のための動画を撮影したのですが、気を遣って小声で話したせいか「聞こえなかった」「何を言っているのかわからなかった」と好評です。
手術までの間、社内のチャットを見ていたのですが、特に問題もなく業務が回っているようで安心していました。こういうときって大体、自分がいなくてもなんとかなりますよね(笑)
そして肝心の手術。想定外もあり大手術になってしまいましたが、執刀した先生いわく「8割ぐらいの成功」「若い、シュッとした心臓で大変だった」とのこと。少し心配なセリフですが、確かに相当改善しています。
手術後は、もうブログでは書けないぐらい、それはそれは大変でした。そんな中でも会社は総会後の懇親会でバーベキューをしていたようです。許せん。
俺はそうめんを18食連続で食べて苦しんでいたのに!こっそり持ち込んだ唐辛子も底を付きたのに!病室で誕生日を迎えたのに!お風呂10日も入ってなくて皮脂まみれだったのに!…そろそろやめておきます。
なお退院してからも「管理のお仕事で問題があった」という報告はありませんでした。チームのリスク対策のいい試金石になったと感じています!体も良くなったし一石二鳥。
たまにはドキドキするのも悪くないかも
業務は、属人化によって効果性が高まることもあります。フェーズや方針によってどういう形をとるのがベストかは変わってくるはず。
ただ属人化した知識をチームに展開するサイクルがないと、何か問題が起きたときの影響が大きくなります。こうしたリスクへの対策として、今回のできごとは有効でした。今後も意図的に設けることも検討してもいいかも、と考えています!次は旅とかで!(笑)
改めて、不在中に対応してくださったチームメンバー、社内メンバーには心から感謝しています。他の会社さんのことは知りませんが、こんなに快く2週間も不在にできるチームは珍しいんじゃないかなぁと思います。多分…。
また何か面白い事があればレポートします。引き続きa-worksをよろしくおねがいします!