みなさんこんにちは。
写真は変態完了した証として贈られる「変態バッジ」です。
ピンクをバックに、きらめくラメのなか踊る「変態」の2文字。インパクト絶大な仕上がりになっています。
さて、冒頭から変態、変態と連呼してしまい恐縮です。a-works広報の大沢です。
やたら変態と言っているのには訳がありまして、
というのも、2月に開催した「a-works変態インターン2019」が私をそうさせるんです。
オタマジャクシはカエルに、イモムシはサナギとなりチョウに変態する。ならば、ガクセイのキミは、ナニに変態するのだろうか。
こんなコンセプトのもと、ガクセイの未来を変態させるのが「変態インターン」。
一見怪しいネーミングのインターンですが70名を超える応募が集まり、選考の結果、20名の学生が参加してくれました。
第一回目の開催だったので運営側としても不安はありましたが、アンケートはこんな結果に。
8割以上の学生から「変態した(「とても変態した」「まぁまぁ変態した」の合計)」という回答をいただけました。
目指すべきは20名全員が変態完了していることなので、課題は勿論ありますが、良いスタートが切れたと感じています。
そんな「変態インターン」を通して学生の皆さんが変態完了してくれたからには、読者の皆さんにその全貌を包み隠さずお伝えしたいと思います。
ということで「変態インターン」のインターン開催に至った理由から変態した学生の声まで、当日の様子を交えながらご報告します。(写真が多いので、Wifi環境をオススメします)
変態インターンとは
話をはじめる前に、「変態インターンとは何か?」を簡単に紹介させてください。
変態インターンは、2日間で大学生が大きく変態(=トランスフォーム)することを目的とした集中プログラムです。
構成は大きく2つ。
Day1「未来を考える」ワークショップ
本物の自分を知り、人生ビジョン(生き方の方針のようなもの)を言語化する。
Day2「未来を変える」プレゼンテーション
本物のマーケティングを知り、理想の人生を実現するための力を身につける。
a-works代表 野山、a-works顧問でもあるアクトデザインラボ株式会社代表 和田さん(和田さんのインタビュー記事はこちら)の2名が講師を務めています。
これまでa-worksでは、数ヶ月以上の長期インターンしか受け入れていませんでした。今回のような2日という短期間且つ20名でのインターンシップの開催を決めたのには理由があります。
豊かに生きる人を増やしたい。
変態インターンを開催した理由は、
人生は自由に生きることができ、豊かに生きる選択をすることができるということを伝えたいからです。
新卒一括採用という仕組みのなかで就職活動をしていると、こうあるべきという考えに知らぬ間に縛られてしまう状況が多々あります。
しかしながら、人生という大きな観点から見れば、就活をしている時間も、会社に入って仕事をする時間も、これから長く続く人生の一部でしかありません。
資本主義社会に飛び立ち、これまでの価値観や概念が大きく変わるタイミングの学生に、自分を深く知り、本当に生きたい人生を考えてほしい。「就活ってこういうものだよね」という固定概念を脱ぎ捨てて、自由な選択肢を持ってもらうことはとても意義のあることだと考え開催に至りました。
※変態インターン1日目に、野山から開催した想いと目的を共有してインターンスタート。
変態インターンをとおして「出会った人の明日を変え、豊かに生きる人を増やす」ことを実現したい。
a-worksは「商売を通して、関わるみんなを豊かにする」という目標を掲げるカンパニーであり、豊かに生きる人たちがこの世界に増えることを心から願っています。
自分の未来を本気で変態させたいという思いを持って望んでくれる学生の皆さんに対して、私たちも本気で向き合いました。
事前面談で「かなりキツい2日間になるが覚悟はありますか?」という問いかけをしましたが、特に1日目の未来を考えるワークショップは本当にキツかったと思います。
DAY1.未来を考えるワークショップ
1日目のテーマは本物の自分を知り、これからの人生の指針を決めることです。
「変態BOOK」というツールを使い、
1.「幼少期〜現在」を振り返り、自分に影響を与えたと思う出来事を再認識する。
2.自分の価値観や幸せを感じる瞬間を言語化する。
3.人生ビジョンを一番シンプルな言葉で言語化する。
4.ビジョンを掲げ、「キャリア・プライベート・関わっていたい人」の3軸で未来を具体化する。
という4ステップを各グループ内でシェアしながら進めました。
※変態BOOKはインターン終了後も読み返せるよう手帳型に。
※変態する自分史では幼少期から現在までに自分に影響を及ぼした出来事を振り返ります。
この1日目で最も重要だったのが、自分の魂に嘘をつかないことです。
「変態する自分史」では幼少期まで遡った自分の過去、価値観、一番幸せに感じるものは何かまで、グループでシェアをしながら進めます。
周りは全員初対面、自らの原体験をさらけ出すことには恥ずかしさや躊躇があるのはわかりますが、変態したいという想いを持ってこのインターンに参加したはず。その時間を自分にとって一番良いものにするために包み隠さず話してもらいます。
そうして振り返った過去や価値観をもとに、自分の人生ビジョンをできるだけシンプルな言葉でまとめてもらいます。学生自身が納得のいく言葉になるまで、講師と話合いながら一緒に練り上げていきました。
※納得がいくまで、何度も何度も講師と話合います。
こうして言語化した人生ビジョンを、「変態する未来」で未来年表というフォーマットを使って具体化していきます。ただ、人間誰しも無意識なこだわりを持っているもので、人と比較したり、一般的にこうでしょ?という「あるべき論」に囚われてしまうんです。
それが最も顕著にでるのが未来のキャリアを具体化するとき。
変態インターンでは、
・30歳で大企業の役員になっている。
・年収1,000万円を稼いでる。
・起業して海外に移住している。
というようなキャリア設計が多く見受けられました。
※何歳で〇〇をしているというフォーマット。「キャリア・プライベート・関わっていたい人」の3軸で具体化する。
なぜそのキャリアを選んだのか聞いてみると「なんとなくこういうものだと思ってました」という回答が出てきます。
「大手企業に入って5年も経てば何か役職に着いている」
「ベンチャー企業に入社して5年経って独立している」
キャリアはこういうもの。という感覚を無意識に持ってしまうのは私も就職活動をしていた身なので物凄くわかります。ただそれは、これまでに「自分がどう生きたいか」という問いに向き合う機会が少なかったからではないでしょうか。
変態インターンで考えるのは「本当に自分が生きたい人生」です。
なんとなく知っているキャリアを選んでいた。という感覚に気づいてもらうために
「なんで〇〇になる必要があるの?」
「これってあなたが本当にこうなりたいと思っているの?」
「本当に心の底からそう思ってる?」
と本人が心の底から納得できるまで講師からヒアリングを続けます。
自分が心の底から本当にそう思っていることが重要ですが、自分で気づくのはなかなか難しく、人に言われて気づくことの方が多いかもしれません。
これまでの当たり前を捨てて、考えて、考えて、自分の本当に生きたい人生を具体的に設計してもらいました。
その結果、学生の皆さんからはこんな声を貰えました。
——野山さんに書いたものを「本当にやりたいことなの?」と聞かれて、心からはいと答えられなかったです。あーこれならできる!!と思えなくて、きれいごとじゃなく自分の本当の気持ちについて向き合うことができました。
(龍谷大学 Iさん)
——ぼやっと描いていただけの自分の思いや軸、未来への展望が、自分でもびっくりするほどシンプルな言葉にまとまって、とてもうれしかったし、自信になりました。
(大阪大学 Hさん)
——野山さんの「まだまだ可能性があるのに置きにいくな!オモロイビジョンを掲げよう!」というお言葉をいただき、未来を自由に描く大切さを学びました。
(近畿大学 Kさん)
重要なのは、自分に嘘をつかず自分と向き合い続けることです。もし、自分のキャリアプランや人生目標に対して少しでも疑問がある方がいれば「本当にこれが自分の生きたい人生か?」という問いを立て続けてみてください。
DAY2.未来を変えるプレゼンテーション
1日目で考えた人生ビジョンの実現が2日目のテーマです。
ここでは「変態WORK」を使い、
1. 人生ビジョンを実現するために必要な「資本主義社会のルール」を知る。
2. 本物のマーケティングを知る。
3. 未来を変える新規事業プレゼンテーション。
の3ステップで資本主義社会で自分が生きたい人生を実現するために何が必要なのかを座学と実践をとおして学びます。
※1ページ目には、野山からのメッセージが書かれています。
2日間の最後のアウトプットとして新規事業プレゼンテーションがあり、ここが一番の山場。プレゼンテーマは「a-worksの経営理念のもと、経営ビジョンの実現につながる新しいメディア事業」でした。
評価基準は
・実現性が高い。
・収益性が高い。
・斬新(野山が考えてないもの)であればあるほどよい。
の3つ。
2日間、自分の価値観や人生ビジョンを互いに語り合い、ともにビジネスを学んだグループでの最後のミーティングと発表です。ちなみに、最優秀チームには野山との美味しい食事を食べながら思う存分話せる「変態ディナー」のチケットが手渡されます。
ミーティングでは講師陣がサポートする隙がないくらい、グループ内で互いの意見をぶつけ合い、白熱した議論が進みました。
全4グループからの最後の発表では、2人の社長(講師の野山と和田さん)から「ターゲット・マネタイズ・コンプライアンス…etc」など新規事業を立ち上げるのに必要な要素を、様々な観点からフィードバックされました。学生の皆さんにも多くの気づきがあったのではないでしょうか。
その後は「2日間お疲れ様でした」の感謝を込めて懇親会を開きました。
新規事業プレゼンでの最優秀チームと2日間で評価される個人MVPの発表があり、a-worksのメンバーとも就活や仕事の話から変態インターンを終えてこれからどんな人生を歩みたいか?という話までざっくばらんに交流して過ごしてくれていたのがよかったです。
※新規事業プレゼンで優勝したチーム。手に持っているのは変態ディナーチケット。
2日間のプログラムを終えた最後のアンケートではこんな声をもらえました。
変態度:とても変態した
自分の軸、幸せな人生の生き方がきまったため。全力でやった事業提案が歯が立たないものだったため。
(愛媛大学 Uさん)
変態度:とても変態した
1日目で「自分のことを語る」ということに抵抗が無くなり、自分の人生を歩もうという気持ちを強く持てるようになりました。2日目で、マーケティングや新規立案の難しさを死ぬほど痛感したとともに、チームのメンバーの大切さを実感し、心を開くことを率先しようと思うようになりました。
(大阪大学 Hさん)
変態度:まあまあ変態した
今まで参加したインターンシップの中で一番きつかったです。理由は多分、一番自分ごととして考え、自分と向き合わされたからだと思います。「変態するぞ!」という気持ちより「変態できるのだろうか?」という不安が大きかったため、素直に自分と対話するのにてこずりましたが、社員の方々に触れ、こんなにかっこいい生き方したいなと本当におもえたので、一生をかけて自分と向き合い変態し続けたいと思いました(今回は完全ではなかったので)。
(一橋大学 Mさん)
まとめ 短期インターンだからこそアウトプットが重要
実は変態インターンは2日間で終わりではありません。
後日、a-worksに向けて
・変態インターンで何を学んだか。
・変態インターンを経て、明日からどうするのか。
というテーマの変態レポートを提出してもらっています(文字数などは自由)。この提出をもってして、全行程が完了です。
この変態レポートが最も重要で、インプットの場を通して得られた学びや気付きを整理し、自分の行動をどう変えるのかをアウトプットすることに意味があります。これをしないと、気づきや学んだことを忘れ、普段の日常に戻ってしまうかもしれません。
長期インターンであれば、相談できるメンターさんもいて学びを行動に移すチャンスが多いと思います。ただ、短期のインターンシップだと私たち講師が関われる時間は限られているため、自分でアウトプットしない限り「行ってよかった」で終わってしまう可能性がより高まります。
自分の貴重な時間を使って学びを得たのであれば、それを血肉にするために学びを整理し、明日から変える行動をアウトプットしたほうが良いでしょう。
レポートでは「変態インターンで考えた人生ビジョンのための行動を取り、記録を残す変態日記を作ります!」「留学のためにTED(カナダ発祥、著名度など関係なくアイデアを発信するカンファレンス)のスピーチを書き起こす」と、人生ビジョンを実現するための人それぞれの方法が届いています。
2日間のハードなプログラムと変態レポートをとおして得られた気づきを活かして、参加した学生の皆さんが変態した未来を歩んでいってくれると信じています!
※変態1期生の集合写真。A-worksポーズを考案してくれました。みんなありがとう!
変態インターンはこれからも「出会った人の明日を変え、豊かに生きる人を増やす」ことを実現するために継続して実施します。
次回は8月17日(金)・18日(土)・19日(日)の3日間での開催予定です。
後日このa-worksブログやWantedlyで告知するので、興味のある方はチェックしてくださいね。未来を変態させたい学生の皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。